「ウイルス」と「細菌」は違う。
ウイルスと細菌は全く違うものでいわゆる抗菌作用が抗ウイルス作用を意味するものではありません。
細菌は0.5〜5マイクロメートルの大きさで、ウイルスはその30〜50分の1程度の大きさです。
細菌や植物細胞には細胞膜と細胞壁があり、動物細胞は細胞膜だけですがウイルスにはどちらもありません。
ウイルスは他の細胞に入り込んで増殖しますが、入り込んだ細胞を乗っ取って壊してしまいます。
国際ウイルス分類委員会によると、ウイルスは3万種にも及び、アメリカ国立衛生研究所(NIH)
の研究では、人間は一生に約200ものウイルスに感染する可能性があるそうです。
人間とウイルスとの付き合いはかなり古く 諸説ありますが、ウイルスは3億年程前から地球に現れ、
人類と付かず離れずの関係を保ってきたといわれています。
最近の研究でヒトの遺伝子の40%(※)近くはウイルスからきたと判ったのですが今後もヒトとウイルスは
「攻めぎあい」と「ほどほどの緊張関係」を保ちながら共存し、未来に向かうと思われます。
(※)最新の研究ではヒトのDNAの約8%がウイルス関連であるとの説もある