新型コロナが教えた自然循環型社会への移行
新型コロナが教えた自然循環型社会への移行
令和2年は新型コロナで始まり、コロナで終わろうとしています。経済破綻や医療崩壊の危機にさらされながら、将来の不安を抱いたままの1年間と言っても過言ではないと思います。
ただ全てにおいて悪いことだったかと考えると、そうとも言い切れないところもあります。新型コロナの影響で、世界が次の方向へと進み始めているのも否定できない事実であると思うのです。
その一つが、温暖化現象の原因である二酸化炭素の削減目標値について、世界の指導者が真剣に考えるようになったことです。
グリーン化による新しい経済構造の構築や新しい生活様式による家族の在り方、新しいビジネスシステムへの移行や社会変革、今後の人類の生き方まで示しているような気がいたします。
世界はおよそ200年周期で大きな変化を起こしています。今がその200年の変化の節目に来ていると考えられます。
近年では、約200年前に蒸気機関の発明に端を発した産業革命が起こりました。
地下資源の石炭から石油へとエネルギーの主軸が変化して、世界の経済を急激に発展させました。
しかしこの経済発展の裏側では、残念ながら人間として本来持つべき大切なことの多くが失われていってしまいました。
200年周期で世の中が大変革を起こすのは、歴史が証明していると考えています。
日本史を例に取ると、源頼朝の鎌倉幕府(武家社会の始まり)は1192年、その約200年後の1400年過ぎに室町時代から戦国時代へ突入し、1600年の関ヶ原の戦いを経て江戸時代へと移行していきました。
この頃が自然循環型社会の全盛期であったと捉えています。
その後、江戸後期から幕末の明治維新など大きな戦いを繰り返した結果、環境破壊時代が200年続き現代へと至ります。
私は、次の時代は環境蘇生の時代であると考えています。
過去にもこのサインにてご紹介させていただいたことがありますが、弊社も地球環境蘇生を目指す企業として会社の社是にその目標を掲げており、創業以来それを軸とした商品の開発を進めてきております。
なぜ自然循環型社会が必要なのでしょうか。
このまま地下資源を使う二酸化炭素排出型社会が続いていってしまえば、いずれ地球はボロボロになってしまうことでしょう。
自然循環型社会とはどんな社会なのか考えてみましょう。
まずシンプルに言うと、石炭、石油の地下資源から太陽光、水素、バイオなどの自然エネルギーへシフトした社会のことです。
◉国産材を計画的に使って造られた真の無垢木造住宅の普及
◉合板・集成材等二次加工にエネルギーを使う製品からの脱却
◉自然無垢材の使用において植樹から伐採まで正しく計画された生産を行い、光合成による二酸化炭素の削減
◉自然無垢の家で自然共生型の生活を行い、免疫力を高め、少しでも健康で長生きが期待できる暮らし
◉自然循環による食料の生産、特に果実や野菜
◉無駄な燃料を使わない食料生産
◉旬の時期に旬な食材を食し四季を感じる食文化
あくまで一例ですが、環境を蘇生するためには絶対に必要な動きであると感じています。
便利な世の中になり、確かに文明は飛躍的に発展してきましたが、自然と共にある人間の本質からは遠のいていってしまっているのかもしれません。
これから生まれ、未来を担っていく子ども達に対しても、私たちは自然と調和した人間本来の暮らしができる社会を残していかなければならないと思います。
私たちは猛威を振るっている新型コロナとうまく共生し、次の200年で地球環境蘇生を行い、宇宙船地球号が健全で安全に航行が出来るように、一人ひとりが努力する時が来たのだと考えます。
まさに新型コロナによって気づかされた、生き方の本質かもしれません。
from.カイケンコーポレーション株式会社 代表 健康住宅アドバイザー 浦上 直