ホウ酸のスゴさ
『ホウ酸の持つチカラ』ボレイト博士による特別講義
ホウ酸とは一体どんなものなのか?実は人の暮らしととても相性の良いモノ。
1.ホウ酸について、ご説明いたします。
ホウ酸は米・カリフォルニア州や西トルコの鉱脈て採掘される「ホウ酸塩鉱物」を精製して作られます。
ホウ酸は鉱脈のほかにも、海水、淡水、岩石、すべての植物、土壤などに存在する"天然物"です。
2.私たちの身近にある『ホウ酸』
「ホウ酸」と聞いてまず目薬や、ゴキブリのホウ酸団子を思い出す方も多いのではないでしょうか。これらは、ホウ酸が哺乳動物に安全で、哺乳動物以外には厳しく作用するからできる芸当です。
3.ホウ酸はすべての植物の必須微量栄養素
植物は、ホウ酸が無いと枯れてしまいます。すべての植物は微量のホウ酸に依存しながら繁茂を続け、必要なホウ酸を大地や水から調達します。人間は必要なホウ酸を植物から得ています。"ホウ酸"は植物にとって不可欠であると同時に、人間にとっても栄養学的に重要なのです。
4.安全で効果が低下しない 1
ホウ酸は揮発しないから室内の空気を汚さないぞ! だから...床下空気循環工法にも、安心して使えるのじゃ!
5.安全で効果が低下しない 2
鉱物由来のホウ酸は、分解や揮発することが無いから、効果が低下しないぞ! 合成殺虫剤(農薬)は3〜5年で無くなるから、注意が必要じゃぞ!
6.再処理できない箇所は要注意
あとで再処理ができない壁の中の柱などに、効果が無くなる薬剤を使ってはいかんぞ!無くなったら無処理と同じじゃからな。
7.世界ではどれくらい歴史があるの?
ホウ酸処理は、オーストラリアでは1930年代から、ニュージーランドでは1950年代からアメリ力で は1980年代から使われておるぞ。特に、すべての構造材に防蟻処理が必要な米・ハワイ州では、1990年代からそのほとんどをホウ酸で処理しておるのじゃ。
8.最近耳にする、アメリカカンザイシロアリって?
これまでのシロアリと違って羽アリが侵入してくる外来種じゃ。乾燥材のわずかな水分で生きられるから被害は家全体に拡がり、巣をたくさんつくられるから駆除は困難を極める。日本でもすでに全国に広がっていると考えられておるのじゃ。
9.アメリカカンザイシロアリにも効くの?
もちろんじゃ!本場アメリカでは予防処理としてホウ酸処理をしているぞ。アメリカのシロアリ研究者も、最も有効な予防方法として「すべての未処理材にホウ酸水溶液を噴霧すること」などと発表しておるぞ。
10.どうやって効くの?
生物は、細胞のホウ酸濃度が一定以上になると、代謝がストップして死んでしまうのじゃ。だから、胃臓を持たない昆虫などには効果テキメン!耐性(効かなくなること)を持たれることもないんじや。 血液浄化作用のある哺乳動物は、細胞に届く前に尿で排出できるから安全なのじゃよ。(住んでいる人がホウ酸を摂取することはできないんじゃが)
11.シロアリの他にはどんな虫に効くの?
いろんな虫に効くが、代表的なのはゴキブリやアリ、キクイムシなどじゃな。ホウ酸がゴキブリ製剤として最初に売られたのは1920年ごろだそうじゃ。それと、18世紀に作られたバイオリンの名器ストラディバリウス防虫対策にホウ酸が使われておるのは有名な話じゃ。