チルチンびと　木の家広場

雑誌「チルチンびと」とは・・・

「住まいは、生き方」をコンセプトに1997年の創刊以来、環境・風土と共生する木の家づくりと
暮らしの知恵を取り上げ続け、現在は季刊誌。いっそう充実した誌面づくりに取り組んでいる雑誌です。

誌名「チルチンびと」について

アメリカ・アリゾナ州に居留するナバホ族の地名からもらった。"チルチン"とは、食用や薬用になる
小さな赤い実をつける植物。"ビ" は接続詞　"ト" は水を意味する。大地の恵みと天の恵みをつなげた
この地名は、ナバホの人びとのゆるぎない暮らしぶりを語ってやまない。

チルチンびと「地域主義工務店」とは
チルチンびとが提唱する「地域に根ざす木の家づくり」を通して
地域循環型社会に貢献する工務店組織です。 "チルチンびと"は、
アメリカ・アリゾナ州に居留するナバホ族の地名からもらった。

これからの住まいは、自分の生き方や暮らしに対する考えをはっきりと持っていて

住まい観を自分の言葉で語れる。住まい手の生き方、そこに住み続けていく家族のために。

そんな心地よい住まいづくりは間取りもデザインも大切。そして素材の吟味。

自然の命が息づく素材の魅力と空間デザインが融合した住まいは身も心も自然と一体になれる場所。

空間の遊びから暮らしの豊かさが生まれ、いつも自然を身近に感じられる日々の暮らしが育まれる。

　　　　　　　
＊＊＊＊＊石原工房はチルチンびとの地域主義工務店の会員です＊＊＊＊＊

自然素材をふんだんに用いて夏は涼しく、冬は暖かく。夫婦の理想をシンプルに実現した住まい。

屋内の行き届いた動線と、広々とした庭がつながり、愛犬も自由に動き回れてストレスフリー。

群馬県高崎市 注文住宅　石原工房　Ｔ邸
設計・施工＝㈲石原工房　文＝竹添友美

玄関に入ると木の香り漂う空間がお出迎え。シューズクロークも「幻の漆喰」なのでにおいが気にならない。

年輪を際立たせるうづくり加工の床。無塗装で冬は暖かく、夏はひんやり一年中裸足で暮らせる心地良さ。

石原工房の住宅見学会で家づくりのコンセプトに共感したというTさんご夫妻。

当初から愛犬と一緒に心地よく過ごせる住空間のイメージをしっかりと持っていて、はじまりから完成まで

理想とする住まいのイメージを共有しながら、流れるようにスムーズな家づくりになったという。

厳選した自然素材が家族の健やかな暮らしを守る

テーブルや椅子は床や柱と同じ「音響熟成木材」を使った、ひとつひとつ手づくりのもの。

提案したのは、構造材や造作材に「音響熟成木材」を、壁材に「幻の漆喰」（＊）を

ふんだんに使用した、家族全員が健やかに過ごせる自然素材の家づくり。

遮熱材を用いた高気密高遮熱で室内の温度を保ち、夏は涼しく冬は暖かい住空間の実現。

そして、建物とともに、愛犬が自由に走り回れるエクステリアの設計だ。

「音響熟成木材」でつくる食器棚。天然無垢・無塗装なので収納スペースの素材として安心。

家事動線を第一に考えた機能的なキッチンや洗面所、心地よい寝室、そして愛犬が自由に走れるドッグラン。

機能性と美しさを備え、動きやすさと居心地のよさを適える設計

スタイリッシュな外観から、広々とした玄関、土間続きのシューズクロークや

大収納のウォーキングクローゼット。日当たりがよく冬でも暖かなデッキとつながるリビング。

うづくり加工した、滑りにくく足裏に心地よい床。

シンプルで機能的な空間設計と、「音響熟成木材」と「幻の漆喰」の持つ優れた素材の特徴を生かして、

一年中裸足で過ごせるような居心地のよさと動きやすさを備えた理想的な住まいが完成した。

庭を人工芝にし、愛犬がのびのびと走り回れるドッグラン。

「完成後、ドッグランをのびのびと駆けまわる愛犬を見守る夫妻の笑顔から、

心豊かに住まわれている様子が伝わってきて、つくり手として大変嬉しく思いました」と語る石原社長。

「一年中素足で過ごせる"うづくりの床"は、大変心地よいと気に入っていただいています。

そこにわんちゃんもぺったりと座ってくつろいでいる姿には、思わず笑顔がこぼれました。

ご家族がいつまでも健康で幸せに暮らせる住まいでありますようにと願っています」。

群馬県高崎市 注文住宅　平面図

＊「音響熟成木材」...常温熟成庫の中でクラシック音楽を聞かせて熟成乾燥させた木材（杉）。
細胞が破壊されず木の持つ油分やエキスがそのまま残るため、時間とともに美しいツヤが生まれる。

＊「幻の漆喰」...空気中の化学物質を吸着・分解し光熱触媒作用で半永久的にクリーンな生活環境を保ち続ける。